品質を犠牲にしない、ドラフティングの処理能力向上
背景
特許事務所の商品は、文書として表現される専門的判断です。そしてその文書こそがボトルネックになっています。数十名の技術者が多数のクライアントのために、それぞれ独自のフォーマット・言語・クレームスタイルを持つ複数の特許庁に向けてドラフトを作成します。案件に関わるすべての担当者の間で事務所スタイルを維持しなければならず、翻訳は作業量を倍増させ、クライアントは自らの案件と他者の案件との間に厳格な守秘の壁を求めます。
課題
- ドラフティングの処理能力が、事務所が受任できる案件数の上限になっている
- スタイルと用語の一貫性が技術者ごとにばらついている
- 各法域のフォーマット、番号付け、クレームスタイルを手作業で作り直している
- 明細書全文の翻訳が案件ごとに重複作業になっている
- パートナーがクライアント別の業務量・進捗・期限をリアルタイムに把握できない
ソリューション
機械的作業はAIが担い、判断は人が握るドラフティング現場
AIPLUX Draftでドラフトをより速く
Draftは発明提案書から、各特許庁が求めるセクション構成・クレームスタイル・段落番号を備えた法域準拠の明細書を生成します。技術者はそれを出発点として、Wordライクな共同編集エディタで仕上げていきます。AIはすべての修正を赤・緑の変更履歴として提案し、勝手に書き換わることは一切ありません。
整合性チェックは、用語、符号、クレームのサポート、数値範囲を文書全体にわたってスキャンします。正式なブロック図・フロー図は文章による説明から生成され、そのまま編集可能です。全文翻訳は事務所の用語集に従い、対訳レビューのためにブロック単位で対応付けられます。
定量的な効果:
- 適切な特許庁フォーマットの初稿を、数日ではなく数分で
- 記憶に頼らず、プレイブックで徹底される事務所スタイル
クライアントごとに守秘の壁を
技術者は担当を割り当てられたクライアントのみを閲覧できます。文書、案件、用語集も同様です。クライアント固有の用語は、そのクライアントの文書に対するすべてのAI操作に自動的に反映されます。管理者は全体像を把握できます。技術者別・クライアント別の案件数、進捗、期限、納品記録を確認でき、レポート用にエクスポートも可能です。
定量的な効果:
- 規程だけに頼らず、システムが強制する守秘の壁
- パートナーが業務量と案件状況をリアルタイムに把握
AIPLUX Cubeで調査と応答を
ドラフティングに付随する分析——拒絶理由通知(OA)への応答、新規性対比、先行技術のレビュー——には、AIPLUX Cubeが出典付きのリサーチワークスペースを提供します。拒絶理由は引用文献に対して項目ごとに分解され、すべての回答は抽出元のページにリンクされているため、担当者は再調査ではなく検証に時間を使えます。
定量的な効果:
- 請求項ごとの対比に基づいた拒絶理由通知(OA)応答
- 検証可能で再利用でき、事務所内に留まるリサーチ
技術者は、フォーマット調整・番号の振り直し・転記ではなく、クレーム戦略と技術的判断に時間を使えるようになります。事務所は同じ品質基準のままより多くの案件を受任でき、各クライアントの案件は厳格に分離され、すべてのAI提案はレビュー可能です。